だからだれがボブポンなんっちゃ! › 五月八日。(スタッフ日記みたいなこと)
2010年05月09日
五月八日。(スタッフ日記みたいなこと)
きのうの朝。
出勤途中に自転車で走り抜けてみたら、きれいに整地された、でもこの時期ならどこにでもありそうな畑。
今日の仕事の帰り道。
夕日と競走するように走って、江間川沿いの桜並木を曲がってすぐにびっくりした。遠目から見ただけでもそれとわかった。たぶん目の輝きまで変わってしまってたと思う。
田植え前の田んぼや、まだ真っ平らな畑が広がるなかに、ちいさな山が出現している。山の土手っ腹には、1個、2個、3個、ちゃんとちいさなトンネルも確認できる。山の形は元浄師が描いた等高線入り平面図どおりのヒョウタン型だとすぐにわかった。自転車のペダルを立ちこぎで15踏みもしないうちに滑走レーンも見えてきた。沼プロ高橋さんの舞台となるMCやぐらも、そこから会場上空に広げられた万国旗のはためきも。あっ、試滑走レーンもできてる。重機はコンマ2か2.5かなとか、やぐらの下に置かれているのは子供用の遊び道具? それとも体洗い用の水桶かな、あっ築山に斜めにかけられているのは例のそうめん流しの樋だ……。
立ちこぎの回数につれて、どんどんクローズアップしていく景色のなかのディテール。
黄昏どきの空気の中の点景だったひとつひとつがどんどん大きくなっていく。
拡大されていくひとつひとつに物語があった。
あと何分かであたりが暗くなる時間、ここにはもう誰もいない。
仕事で作業に出られずに、こんな時間になって駆けつけた自分だけだ。でも、これまで毎週ミーティングであーだこーだしてきた『おはなし』が、ちゃんと『かたち』になっていたおどろきは大きかった。
あーだこーだのなかでは、「こーだろ、あーじゃないか」という場面もあった。
(ケータイなんで画質悪いです)
5月8日午後6時46分ごろ。
沼津アルプス続きの西の山の向こうの海の方に夕焼けが広がる土曜日の夕暮れ時、設営途中の会場を歩き回りながら、「そうだそうだ」と思ってた。
どろんこスライディング競技の滑走レーンのひとつには、もう水が張られていた。
ちょっと足をおろしてみる。ちゃぷんと泥水の音がした。そのとき、つい先日の夜、シライさんと話し合ったことを思い出した。
「伊豆どろのいいところって、好き勝手な思いをもったみんなでやってることなのかもしれないね」
たしかに役所からお金をもらっているわけでもなく、誰か絶大な影響力をもった人間が引っ張っているということでもないから、これまで、あーだこーだとみんなが言い合っているなかで話が少しずつ進んできた。「今日はちょっとは進んだよね?」とタパさんがエンディングにつぶやいたミーティングだって数知れない。
なかなか話が進まないねという声を聞いたことがまったくないかと訊かれれば、「うんにゃ」とは言えない。
それでも、ちゃんとかたちができ上がっていく。
設営途中の会場の脇の土手で缶コーヒーをのみながら、「こういうのっていいな」と思っていた。
どろんこスライディング競技の滑走レーンの、水の張られた方にちょっと足をおろしたとき、もひとつ思ったことがあった。たぶんこっちの方がもっとストレートな思いだ。だって、ほんの30分前に話したばかりのワイスズキさんに、すぐに電話かけたくらいだから。
スニーカーのソールで底にふれないくらい、意外と泥水は深かった。
ちゃぷんという音を聞いた瞬間、
「もう、やれるじゃん」
と思った。
今日は二週間後の開催のための本格的な設営の第一日。
でも、万国旗がはためく会場は、明日が本番だっておかしくない。
「明日も、来週もやろうよ。プレ大会ってことで」
誰に言おう? いわなくったってメンボーくんやタカハシさんとかは滑っちゃうだろうし、ハヤシさんたちも一家総出でやっちゃうだろう。「夕方にはカズアイのライブがあるんだから服を汚さないでね」なんてクギを刺すママたちがいなければ、お手伝いにかり出された子供たちがみんなどろだらけになっちゃうのは見え見え。
だって明日も五月晴れ。ひざしがうれしい水日和、風日和、泥日和だろうもんね。
出勤途中に自転車で走り抜けてみたら、きれいに整地された、でもこの時期ならどこにでもありそうな畑。
今日の仕事の帰り道。
夕日と競走するように走って、江間川沿いの桜並木を曲がってすぐにびっくりした。遠目から見ただけでもそれとわかった。たぶん目の輝きまで変わってしまってたと思う。
田植え前の田んぼや、まだ真っ平らな畑が広がるなかに、ちいさな山が出現している。山の土手っ腹には、1個、2個、3個、ちゃんとちいさなトンネルも確認できる。山の形は元浄師が描いた等高線入り平面図どおりのヒョウタン型だとすぐにわかった。自転車のペダルを立ちこぎで15踏みもしないうちに滑走レーンも見えてきた。沼プロ高橋さんの舞台となるMCやぐらも、そこから会場上空に広げられた万国旗のはためきも。あっ、試滑走レーンもできてる。重機はコンマ2か2.5かなとか、やぐらの下に置かれているのは子供用の遊び道具? それとも体洗い用の水桶かな、あっ築山に斜めにかけられているのは例のそうめん流しの樋だ……。
立ちこぎの回数につれて、どんどんクローズアップしていく景色のなかのディテール。
黄昏どきの空気の中の点景だったひとつひとつがどんどん大きくなっていく。
拡大されていくひとつひとつに物語があった。
あと何分かであたりが暗くなる時間、ここにはもう誰もいない。
仕事で作業に出られずに、こんな時間になって駆けつけた自分だけだ。でも、これまで毎週ミーティングであーだこーだしてきた『おはなし』が、ちゃんと『かたち』になっていたおどろきは大きかった。
あーだこーだのなかでは、「こーだろ、あーじゃないか」という場面もあった。
5月8日午後6時46分ごろ。
沼津アルプス続きの西の山の向こうの海の方に夕焼けが広がる土曜日の夕暮れ時、設営途中の会場を歩き回りながら、「そうだそうだ」と思ってた。
どろんこスライディング競技の滑走レーンのひとつには、もう水が張られていた。
ちょっと足をおろしてみる。ちゃぷんと泥水の音がした。そのとき、つい先日の夜、シライさんと話し合ったことを思い出した。
「伊豆どろのいいところって、好き勝手な思いをもったみんなでやってることなのかもしれないね」
たしかに役所からお金をもらっているわけでもなく、誰か絶大な影響力をもった人間が引っ張っているということでもないから、これまで、あーだこーだとみんなが言い合っているなかで話が少しずつ進んできた。「今日はちょっとは進んだよね?」とタパさんがエンディングにつぶやいたミーティングだって数知れない。
なかなか話が進まないねという声を聞いたことがまったくないかと訊かれれば、「うんにゃ」とは言えない。
それでも、ちゃんとかたちができ上がっていく。
設営途中の会場の脇の土手で缶コーヒーをのみながら、「こういうのっていいな」と思っていた。
どろんこスライディング競技の滑走レーンの、水の張られた方にちょっと足をおろしたとき、もひとつ思ったことがあった。たぶんこっちの方がもっとストレートな思いだ。だって、ほんの30分前に話したばかりのワイスズキさんに、すぐに電話かけたくらいだから。
スニーカーのソールで底にふれないくらい、意外と泥水は深かった。
ちゃぷんという音を聞いた瞬間、
「もう、やれるじゃん」
と思った。
今日は二週間後の開催のための本格的な設営の第一日。
でも、万国旗がはためく会場は、明日が本番だっておかしくない。
「明日も、来週もやろうよ。プレ大会ってことで」
誰に言おう? いわなくったってメンボーくんやタカハシさんとかは滑っちゃうだろうし、ハヤシさんたちも一家総出でやっちゃうだろう。「夕方にはカズアイのライブがあるんだから服を汚さないでね」なんてクギを刺すママたちがいなければ、お手伝いにかり出された子供たちがみんなどろだらけになっちゃうのは見え見え。
だって明日も五月晴れ。ひざしがうれしい水日和、風日和、泥日和だろうもんね。

競技参加者(世界大会ですぞ)まだまだ募集してます。
競技に参加しなくても楽しめる「どろんこ広場」ももちろん。
お祭りなんだから、とーぜんおいしい屋台村も(といっても、そこいらのお祭りとはいっしょにしないでくださいね。どろにちなんだ新メニューやら、伊豆の食材をいかした地産地消メニューとか、もりだくさんのフードコートが出現しますから)。
地元の人なら誰もが「あそこね」とわかる場所だけど、地元の人じゃないとちょっと道順はややっこしいかも。わからないときは地元っぽい人に尋ねてみてください。「伊豆中央道料金所近くの、江間いちご狩りセンターはどこですか?」って。
きっとやさしい伊豆の住人はていねいすぎるくらいに教えてくれることでしょう。ついでに道を教えてくれた人まで引っ張ってきてもらっても大丈夫。
お祭りのスタッフもおもしろい人ばかりだけど、
参加予定者のみなさんも魅力的。
もちろん、新しいお祭りを見守ってくれている地元の方々も、ね。
伊豆でどろだらけになって、
どろんこの友だちをたくさんつくりましょう!
(宣伝•文責ボブポンイノウエ)
Posted by ボブポン?イノウエ at 00:28│Comments(0)